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1997年

風の道の下に生まれた
ふるさと太田
金山を中心として
利根川 渡良瀬川の
大河に囲われた
実り豊かな大地太田

その豊かな大地の上に
大和朝廷の官道―東山道
新田の駅家より分れた武蔵路
日光例幣使街道
年貢を荷車につんで
古戸の浜より浅草の
御蔵まで運んだ道

渡辺崋山、生田万の歩いた道
村と村を結ぶ曲りくねって
ふみかためられた道
それぞれの想いを
いだきながら
理想にもえて歩いた道

それらをすべてのみこんだ
未来をきりひらく道
七百二拾六万余人に支持された道
みんなといっしょに歩む道
われは この道を歩む



オール与党政治 消費税の増税など9兆円にのぼる空前の負担増を国民に押
しつける97年度予算案が衆議院を通過しました。太田市は
620億6000万円の新年度予算案を議会に示しました。
新庁舎建設費用を含む建設関連予算が33%、それに公債費
(建設のために発行した公債の返済金)9・1%を加えると、
なんと全体の42・1%に達するというものになっています。
その一方で弱い者いじめの「税滞納者への行政サービスの制
限」、学校給食嘱託調理員の給与制度の改悪、各種補助金の
カット、公的責任を放棄した「民間への委託」。清水市長は
「消費税増税を決めた国会議員を選んだのは国民の皆さんで
すから、当市においても、増税分はすべて公共料金に転嫁し
ていきます」という冷たい、そっけない答弁に示されたよう
に自民党オール与党政治の消費税増税、福祉・医療の切り捨
て、ゼネコン奉仕型の大型公共事業の流れを地方政治にもち
こんだ予算案となっています。

向野 サクラの花の咲く頃は、気持ちがのびやかになる季節です。
そして「西行法師」を想い出す時でもあります。向野中央公
園で日本共産党沢野地区後援会の「お花見会」をやりました。
子どもを含めて30人位で「花もダンゴも」ということで大
変楽しいひとときでした。この周辺は「向野(むかいの)」
という所で、地名の由来は天正12年(1548年)小田原・
北条氏の金山攻城戦が終結した際に、小田原に囚われていた
城主の由良国繁と足利の長尾顕長兄弟が解放され帰城するに


あたって新田、足利の郷人、民百姓、仏僧、祢宜まで、5、
6万人が出迎えに集まった所で、ムカエノ、ムカイノと言わ
れるようになったということです。詳しくは元禄時代に書か
れた「関八州古戦録」を読んでみてはいかがですか。「教育
社」から現代訳が出版されており、なかなか面白い話です。
この一帯は古くより「原(はら)」といわれ「原店(はらた
な)」「中原(なかはら)」「西原(にしはら)」という地
名もあり、東矢島古墳群、高林古墳群の地でもあります。

国保税値上げ「私なんか、国保税なんて関係ないと思っておりましたよ。
ところが、いざ定年退職してみると国保加入でしょう。そし
てその納入額の高いことでした。本当に驚きましたよ。その
上に15%以上もの値上げですか?」。6月会議に「国保税
の値上げ」案が上程されるということで、早速宣伝カーで住
民の皆さんに知らせるために、市内全域を走り回りました。
一週間、最初のうちは「?」といった感じでしたが、後半は
選挙なみの応援をしてくれるようになりました。短期間のう
ちに2000人以上の「値上げ反対」の請願署名が集まりま
した。消費税5%への増税が家計に重くのしかかっている上
に、医療保険改悪案、介護保険法案、「女子保護」規定撤廃
など、年寄りいじめ、弱い者いじめの連続です。国保税の累
積滞納額が9億円以上にもなり、2百世帯に保険証が交付さ
れないという状況なのに、さらにそれを悪化させる値上げ案
は「中止」させなければなりません。



地図 地図を見るのは楽しい。ましてや古い絵図面を見るのはな
お楽しい。いろいろ夢がふくらみ、ふるさとへの愛惜が芽生
えてくるのを感じます。「中山道・例幣使道分間延絵図」今
から200年位前寛政年間に、江戸幕府によりつくられた絵
図面。「迅速測図―参謀本部陸軍部測量局」明治20年製の
太田周辺の地図。「太田町三勝金山高山大光院鳥観図」とい
う昭和11年に松井元山という人が書いたもの。「太田市の
文化財地図」平成3年太田市教育委員会発行のもの。これら
の地図を長い間ながめ、比較検討したりしていると、ただ過
去のことがわかるだけでなく未来が見えてくるような気がし
ます。今、「太田駅周辺整備事業」として、土地区画整理と
東武鉄道高架化工事の事業が進められていますが、216億
3000万円と334億5000万円、合計総事業550億
8000万円という巨費を使う計画ですが、目的通りに魅力
ある街づくりが出来るのか、疑問の声もきかれます。

終戦とお盆と セミの声が気にならない程自動車の騒音に悩まされます。
52年前のセミの声が今でも耳の底に残っている程、静寂を
感じさせた8月15日である。B29の爆音、空襲、サイレ
ン、その他何となくザワザワした緊張感がみなぎり、おちつ
かないものがあった。それが突然、すべてのものが止まって
しまったような静寂。8月15日は終戦記念日と同時に「カ
マノクチアケ」と言われるお盆である。お盆には帰省ラッシ
ュに続いて次にUターンラッシュが起こる。それは都会人が


盆には故郷に戻るという古くからの慣習のためである。それ
は故郷で死者の霊を迎えることもあるが、もう一つは故郷に
なお健在の両親に会い、親子が霊魂の力を強化するというこ
ともあります。盆のことを「生見玉」とよび生霊をさす語で
あるが、子どもたちが親に贈答することにより、老いた「タ
マ」が若々しくなる。平和の「タマ」を風化させることなく、
増々、「若々しく」していかなければ・・・。

発掘調査 考古学上の発掘、発見が相次いでいるため、テレビや新聞
でのその関連の放映や記事が大変多くなり、考古学に関心を
寄せる人たちもふえています。年間約1万件にものぼる大小
の発掘が全国で行われているそうです。3年前からおこなわ
れている国史跡の金山城址の発掘、復元整備は皆さんご存知
ですが、戦国時代の山城の石垣としてはめずらしい本格的な
石垣。今泉口八幡山古墳で県内3例目の発掘となった古墳時
代後期(6世紀後半)の家形石棺と金銅製の耳飾りなど副葬
品が見つかっています。国史跡の天神山古墳の二重の堀の外
堀部分の発掘調査で、弘仁9年(818年)に坂東諸国に大
きな被害を与えた活断層による直下型地震によって発生した
断層の一部が見つかりました。外堀の発見という二重の発見
です。この調査は、東武鉄道の鉄道高架工事によるもの。



金山の植物と野鳥 紅葉の便りが各地からとどき、秋の深まりを感ずるように
なりました。柿の実もたわわに実り色づき、今年は豊年の年
にあたるようです。太田のシンボルである金山は、全山濃い
緑におおわれていますが、中に入って歩いてみますと、秋の
気配を感ずるようになりました。ケヤキやサクラの葉が少し
ずつ色づき始め、ヤマハギやイヌタデのかわいらしい花や黒
っぽい小さな実をつけるヨウシュヤマゴボウなどがみられま
す。ヤクシソウの黄色い花をアップにした写真を表紙に「金
山城址植物調査報告書」(付金山の野鳥)が太田市教育委員
会から出されました。金山城址発掘調査による山頂部の史跡
指定を受けている約18・3ヘクタールの範囲において植物
群落、注目すべき植物種、大径木の分布のそれぞれを明らか
にすることを目的にするもので、金山山系全体からみればほ
んの僅かな部分ですが、確認出来た植物の種類270種、野
鳥116種、大変貴重な美しい報告書です。

消費税増税 サクラの葉が紅葉し、イチョウの葉が黄金色に染まりそれ
らの葉がヒラヒラと舞い落ちるなかでの公園で、お年寄りが
ゲートボールをたのしんでいる姿をあちこちでみかけます。
もっとも最近ではグランド・ゴルフが盛んになってきている
ようです。「消費税?頭にくるね。年取って買物はそんなに
するわけではないが、孫のものを買ってやったりする時、ほ
んとうにいやになるね」「高齢化に伴う福祉充実のための財
源が必要だからということで納得していたけど、この間の国


保や医療費の値上げ、それに介護保険を新しく取るといって
いるが、税金を福祉のために使っているのかね?」「買いた
い物があっても、ちょっと考えてしまうことがよくある」。
ある新聞社による消費実態調査によっても「消費税率引き上
げにより、支出を減らしている」と答えた人68・8%もあ
りました。消費税率引き上げなどの国民負担増が景気悪化の
原因になっていると日銀も認めています。


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