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1982年


おめでとうございます
春の野に立ちて
あなたとわたし
寒風のなか
しずかに語らう
新しい年の夜明けを

ひろびろとした野と
そのはてにそびゆるやまやま
利根川の豊かな川の流れ
わが胸ふくらませ
家を建て
わがくらしを築いてきた

わがひとみのごとく愛し
はぐくんできた子どもたちと
美しい山河
しっかりわが胸にだきしめ


にくしみや
怒りをかきたて
有事をみずから作りだし
戦争への道にかりたてる

この愛しい祖国の山河を
苦労して築いてきた家やくらしを
息子や娘たちにのこそう
にくしみや怒りではなく
愛と共に



インフルエンザ 2月はどこの家庭でも大変な時期ですね。受験、税金の申
告、転勤、それにインフルエンザの流行。
 今冬は、B型とAソ連型、A香港型が同時に流行している
のが特徴で、4年前の大流行に匹敵するきざしをみせている
ようです。太田でも小・中学校の児童が10人以上も欠席し
ている学校もあるということをききました。
 私の家でも正月から妻が風邪をひきはじめ、私、おばあち
ゃん、娘と感染していき、現在では中2の息子が熱でウンウ
ンうなっているところです。私も十数年ぶりに風邪で寝込み、
妻や子どもたちに看病してもらい幸福感にひたりました。
 家庭内における事件の多発が目立つ今日このごろです。病
気、倒産、麻薬、生活苦などによる一家心中、殺人、放火な
どもともとはげましあい、いたわりあって生きなければなら
ない場所において、最も悲惨なことが起こっている現実を軍
備増強のために福祉を切りすて増税にうつつをぬかしている
政府は、どう解決しょうとしているのか。

稲荷神社 日本七稲荷の一つ、細谷の冠稲荷で初牛大祭があり、家内
安全、無病息災などを願う参拝客で大変にぎわいました。
 境内では、無病息災のやくよけに「火渡りの神事」が行わ
れ、露店も並び、春を告げる草花や植木などがうられており
ました。
 旧暦2月の初めの牛の日に行われるこの大祭はもともとは
田の神を祭る習俗で、田仕事が始まる以前にあらかじめ豊作


を祈ったのであろうと思われます。稲荷神を農神とする信仰
が盛んになり、この神の縁故から初牛祭りが成立したものと
思われます。
 上州の空っ風の吹く風土のなかでつくられてきた麦ふみや、
家屋を囲むカシの木と数本立っているケヤキの木の大木とい
う風景はほとんどみられなくなりました。
 九州地方のクスの木、関東のケヤキの木、北海道のハルニ
レの木はいずれも30メートルにもなる大木で、大志をいだ
いて旅をして歩いた若い時に強烈な印象を私に与えた樹々で
す。

ジョギング おなかが出てきて、中年太りが気になる年齢になりました。
朝早くおきて、今流行の「ジョギング」とやらをやってみよ
うということで、昨年の10月頃まで、タンボの畦道を30
分位歩いておりましたが、寒さがきびしくなるとともに中止
してしまいました。
 梅の花が咲き、さくらの花のつぼみもふくらんできたので
「歩け歩け」を再開しなければと思いながら、なかなか実行
にうつせないでおりました。そんな時「太田グリーンウオー
ク?82」歩け歩け関東大会があるからと誘われたので、3
月14日市民会館へいってみました。30キロコースと15
キロコースとあるのですが、5歳の女の子から86歳の老人
まで、700人以上の参加者です。9時40分に出発し、陸
上競技場のそばを通り「東京サンヨー」の工場を一周して高


林の御嶽公園で昼食を食べ、また、市民会館にもどってくる
というコースを歩いたのですが、いつも自動車で通る道を歩
いてみますと、新鮮な刺激があるものですね。

日本国憲法「日本国憲法」(発行・小学館)がナカムラヤで単行本とし
ては過去最高の売上を記録したそうです。
 自民党憲法調査会が「憲法第九条改正案要綱」を提示し、
そのねらいが軍事大国化、戦争準備特に核戦争への道にある
のを敏感に感じとっているからでしょう。
 歴代自民党政府は自衛隊合憲に象徴されるように解釈改憲
を進めてきましたが、公明党が昨年の党大会で自衛隊合憲、
日米安保肯定を決め、民社党は明文改憲を打ち出すであろう
といわれているなかで、同調査会は軍備保持の合憲化、天皇
の元首化、国民の権利制限、国会の地位を低める、といった
方向で明文改憲を進めています。
 いまの憲法は国民にとって大切なことを決めています。
「国民主権と国家主権」「恒久平和」「基本的人権」「議会
制民主主義」「地方自治」の五原則です。
 私も35回目の憲法記念日に「日本国憲法」を買ってきて
読みました。特に「前文」は身体がふるえる程、感動いたし
ました。



行政改革 いま「行政改革」の名のもとに、第2臨調が7月に基本答
申を政府に提出する予定で作業が急がれています。
 国民は官僚行政のムダをなくし、不公正をとりのぞき、国
民のだれもが納得できる民主的な行政をのぞんでいます。し
かし臨調は完全な秘密審議のために新聞で報道された以外は
国民に知らされていません。だが大半が財界や元官僚で構成
されていることから軍備を拡大し、財界の利益に奉仕し、国
民生活を犠牲にするものになっています。しかも臨調は内閣
と国会の権限である財政経済政策にまでふみ込む横暴ぶりで
す。財界が前面に出てきて、日本の政治を思いのままにし、
これに政界、官僚のゆ着の関係をつよめようということです。
とくに第一部会報告に「先進的な外国をモデルにした民主主
義」とわざわざことわっている点は「おしつけ憲法」論に立
った憲法改悪をめざしている勢力の改憲策動につながり、臨
調は改憲への地ならしが「基本理念」なのであろう。

民主主義「民主主義というものは本質的に脆い、それは民主主義に反
する主義思想をも体内に包含する自分を破壊し覆そうとする
敵対思想をも認めなければ民主主義は存在し得ないところに
この体制の脆さと宿命があるのだ」(森村誠一著)「悪魔の
飽食」より)
 昨年5月18日に施行された「改正公選法」は選挙運動は
本来自由であるべきなのに、ビラを制限し、政党の機関紙宣
伝カーを禁止し、選挙用ポスターを公営化して数量制限し、


政党、候補者と有権者との接点を次々と奪いました。
「公平な選挙、金のかからない選挙」「環境の美化につなが
る」として選挙用ポスターの公営化をねらった議員提案によ
る市条例制定の動きがあります。すでに館林、桐生では共産
党などの反対をおしきって条例案を通しました。桐生の場合、
タテ2メートル、ヨコ10メートルの大きさの掲示板が三百
数十カ所、1500万円の予算が必要とのこと。土手をくず
すアリの1匹にならねばいいが。

過去のあやまちをくり返さない「南京大虐殺とか、日本が朝鮮を占領していじめたとか、教
科書に大書する必要があるのか、そんなことをしたって子ど
もたちの精神の発達とか見識を奪うことにはつながらない」。
これはある教科書検定調査審議会員の発言である。
 近現代史の勉強には過去の出来ごとを通して教訓を学び、
同じあやまちをくりかえさないようにするという一つの大き
な意義があるはずなのだが「そんなことを教科書に書くのは
左翼だ」といい「教育基本法を変えろ」という反憲法の意見
も大分あるという。
 教科書問題にかぎらず防衛予算などでも絶対多数をしめる
自民党によって一方的に決定され、少数意見が抹殺される。
それらに対して絶望的なあきらめと一種の慣れがありはしな
いか。
 アウシュビッツの虐殺について過去の反省のうえにたって
徹底的に教育しているという東西ドイツに習うまでもなく、
過去の轍をふまない努力をするときではないだろうか。



高校増設と給食 真黒に日焼けした子どもたちが元気に登校してきました。
静かだった学校も活気をとりもどしました。2学期のはじま
りです。
 中学3年生にとって2学期は受験勉強に本格的にとりくま
ねばならないし、志望校を決定しなければならない大切な時
期です。両親も悩みの多くなる季節の始まりです。子どもに
とって人生のうちで最初の大きな分かれ道にさしかかってい
るわけですが、ふだんからの子どもとの対話の最も必要な時
でもあります。
 私たちが運動としてとりくんできた新設校が西邑楽につづ
いて太田地内に建設され来年4月からの開校にむけて準備中
ですけれども、現在95%以上が高校に進学しているため増
設もおいつかないようです。
 いまのように高校進学率が高まると、増設と同時に給食の
実現を考えなければならない時期にきていると思います。伸
びざかり発育ざかりの高校生に栄養のバランスのとれた安定
した給食の実現は心の豊かさをも発達させることでしょう。

部活「景気はわるいし、それに輪をかけて天気がわるいのでよわ
りましたね」と、毎日のあいさつで言われる程、今年は雨の
多い年で、特に週末に降る確率が高いので、野外でやるスポ
ーツや運動会など予定の変更が多いので困りますね。でも何
とか雨の合間をぬって各種運動会もほぼ終わったようです。
 スポーツといえば小学校の「スポーツ少年団」中学校の「


部活」がさかんになってきました。ここ7、8年前から徐々
にさかんになってきて、指導に当たっておられる先生方には
ほんとに頭のさがるおもいですが、最近どうも過熱気味にな
ってきたようです。放課後からはじめて夜の7時半から8時
頃まで、日曜日も祝日も関係なく毎日練習と試合の連続です。
勝ちたい気持ちはわかりますが「過ぎたるは猶及ばざるが如
し」という言葉もありますように、特に小学生の場合、身体
の発達の程度や子どもたち全体のことを考えた調和のとれた
練習時間や方法をとるべきではないかと考えます。

エネルギー革命「木枯らし一番」が吹いていよいよコタツやストーブの恋し
くなる季節になりました。暖房といえば灯油の値上りが気に
なるところ。通産省産業政策局は8日、10月の灯油小売価
格(消費者価格モニター調査)をまとめた。それによると、
全国平均の18リットル店頭価格は1792円、同配達価格
は1827円となっています。また、生協価格の平均は18
リットル店頭が1712円、同配達価格では1730円とな
っています(県民生協の配達価格は18リットルが1690
円です)。これが本格的な需要期に入る灯油は、今年に入っ
てすでに18リットル1缶が150円値上りし、さらに60
円位の値上げを各元売り会社は発表しました。
 1960年代のエネルギー革命で、石油企業は他のエネル
ギー(石炭や水力発電など)を駆逐するために安い価格で供
給しました。そして現在エネルギーの王座についたら、もう


価格をつりあげるだけではありませんか。しかも大企業向け
の重油やナフサは逆に値下りしているのです。

上州内閣 今年になって太田に6軒のパチンコ店が新たに開店しまし
た。大衆娯楽の一つとして流行してきました。最初は子ども
の遊びでした。それがいまでは、広い駐車場とケバケバしい
電飾をつけて、遊びというよりだんだんギャンブル性を強め
ているようです。「不況の時には、ギャンブルがはやるんだ
よ」という人がいますが、はたしてそれだけでしょうか。
 中曽根内閣が誕生しました。「上州内閣」の誕生というこ
とではなばなしい出発でしたが、「ロッキード隠し内閣」「
オイコラ内閣」「福祉つぶし内閣」「改憲内閣」など、歴代
内閣ではみられない成立早々からの国民にはまことに不人気
内閣のようです。まして、法務大臣がゲーム機製造業者の協
会の顧問だったというのですから、青少年に与える影響は決
して少なくはありません。青少年の健全育成に永年かかわっ
てきた私としてもこんな法務大臣のいる(現在は顧問ではな
いとしても)内閣を支持するわけにはいきません。


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